寺フェスとは


初めまして。主催の登坂尚高と申します。

 

寺フェスの会場となる山形、若宮寺は僕の実家です。こちらで育ちました。

 

学生時代はこの大自然に囲まれた土地で、昼には山の中を駆け巡り、夜になれば自室に引きこもって音楽ばかり聴いておりました。

 

 

東京という大都会に憧れ、高校卒業後上京。大学卒業と同時に音楽活動を開始。

 

都内で自主企画等をほそぼそ精力的に行う中、夏フェスといった音楽祭を自分の力で出来ないものかと考えました。

 

大きなイベントをするにあたり、場所やお金の問題が浮かびましたが、

 

 

「んだ。俺ん家でやってみっべ!」

 

「お金は自分で働けばなんとがなっぺ!」

 

 

勢いに任せて、実家である若宮寺本堂を会場とし、スタッフは地元、世代を超えた友人達の協力のもと、

 

2013年春、第1回 『寺フェス'13』を開催しました。

 

その後、『寺フェス'14』『寺フェス'15』『寺フェス'16』『寺フェス'17』『寺フェス'18』『寺フェス'19』と年1回開催。

 

音楽、面白い事への熱は、自分たちの出来る範囲の中で燃え続けておりました。

 

 

しかしながら、コロナ禍になり寺フェスは3年間中止。何度も行われたスタッフやアーティストの方々と水面下での打ち合わせ。

 

苦渋の中、静かに社会状況を注視しながら本年を迎えました。

 

 

「やってみっべ!」

 

 

その言葉ひとつで、開催に向けて動き出したのです。

 

試行錯誤しながらも、行動する事に意義があると僕は思っております。

 

 

協賛等はつけず、毎日黙々と働きコツコツと貯めたお金を運営資金としております。

 

手伝ってくれるスタッフも僕の家族や小中高、大学時代の友人や先輩後輩、音楽仲間、町の人達、友達の友達とさまざまな方々が、

 

当日の出演者、出店、そしてお客さん1人ひとりの為に動いてくれます。

 

「作り上げっぞ~!」

 

と僕なりに、僕らなりに、ああでもないこうでとないと考えながら準備に励んでおります。

 

 

僕にとって音楽は活力であり、無いとおかしくなっちゃうような、大切なものであります。

 

 もしかしたら誰かにとっても、大切なものであります。

 

"音楽で面白いことがしたい!"

 

それだけを考えて今年、長かった開催までの道筋がぼんやりと見えてきました。

 

 

そして本年は4年ぶりの開催ということで、

 

前日に怪談会も開催いたします!

(場所は創遊館です)

 

大好きなオカルト、やばいことになりそうです。

 

 

敬愛する、心の底から大好きなアーティスト達による素晴らしい歌や演奏、そして怪談。

 

それを見に遠くからはるばる来てくださるお客さま。ふらりと遊びに来た近所の爺ちゃん婆ちゃん。親と子。友人同士。たったひとりでも

 

皆真剣に、時にゆったりと音楽やお話を聴いている光景は本当に素晴らしいものです。

 

学生の頃の僕も、自分の部屋から抜け出して、聴きに来てくれると嬉しいなと思います。 

 

 

好きなものに対するドキドキが、結局のところ最強なのです。

 

寺フェスを何卒よろしくどうぞっすー!

 

2023.06.15

寺フェス実行委員長

登坂尚高